2015年12月17日木曜日

あらいぐまとねずみたち

作:絵: 大友 康夫

この本は、小さい頃買ってもらい
いまだに内容を思い出せる
記憶に残る作品です。

この絵本、とても細部まで描き込まれていて
ねずみたちの暮らす様子も、一匹ずつの性格まで
伝わってくるほどです。
たった数ページの世界でも
隅々まで楽しめ読み応えあります。

ねずみたちはある理由から、
あらいぐま家の色々な物を
自分達の住み処へ運び出してしまいます。
ここで、細かく描かれた絵の
本領が発揮されます。
はじめの方にあらいぐま家にあった物が
途中ページでは
ネズミの住み処へ移動しているのです。
そう、間違い探しにもなっているんです!
ちなみにそういった要素に
作者はまったく触れていません。
その遊び心に、作者自身
描いているうちに
どんどん楽しくなっちゃったんだろうな、
とその茶目っ気にもクスっとしてしまいますw

それと、あらいぐま親子とねずみたちのやりとり。
最後の1ページで、きっと誰もが
優しい気持ちになることでしょう。
 
ふと心が温まる、そんな絵本です。

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