2016年3月30日水曜日
はらぺこあおむし
作:絵: エリック・カール
あんまり人気だから、
記事を書かずにいたのですが。
やっぱりないと物足りないですね。
他の方が書く記事は山ほどあるので
私の視点で。
まず、世界の人々を魅了する
美しい作画。
作品の絵を
思い出してください。
たぶんみなさん、瞬間的に
カラフルなお馴染みの絵を
思い出せるでしょう。
もしかしたら
題名を聞いただけで
頭の中がカラフルって人も多いのかも♪
でも、馴染んでしまって
気付く人がすくないのですが
けっこう独特な手法で描かれているんですよ。
色が多く飽きさせない、と感じるのは
〝コラージュ〟〝マーブリング〟
という2つの手法を
かけあわせて作っているから。
〝コラージュ〟は、
雑誌などを切り抜いたり破ったり
そしてペタペタ貼る手法。
〝マーブリング〟は、
水面に浮かべたインクを紙に写し取る方法。
(エリック・カールさんの絵は
さらに鮮やかなので他にもあるかも…
)
ともかく、この2つを合わせるって事は
〝マーブリング〟の
滑らかな自然にできた色を
〝コラージュ〟で
切り取り意味のある形にする
っていうこと。
そういったことを意識してから
絵本を見てみると
形の中では色の流れがあるけど、
他の形と流れの方向を変えていたりと
工夫も見えてきて面白いんですよ♪
作画もですが、この作品のストーリー
深く読み込んだことありますか?
確かに強いメッセージ性というより、
小さい頃から絵本に親しんでほしい
そんな工夫が伺えます。
その他として、
チョウの生態を知れたり
果物を数える練習もできます。
子どもは読みたい、大人も読んであげたい
そんな作品なんですね♪
そして、これは実際に
体験するとわかるのですが
読み聞かせに使う際
(私の場合は保育園でした)
回数重ねるたびに読み方を変えて楽しめる!
それは子どもたちの反応で歴然でした。
もっと面白いのが、読み手によって
全然違った印象になること!
私は喜劇的に読み進めます。
イモムシなのに
ケーキやらソーセージ食べてるあたりが面白くて。
あの場面では、大きく息を吸って
『チョコレートケーキとアイスクリームとピクルスと
チーズとサラミとぺろぺろキャンディーとさくらんぼパイと
ソーセージとカップケーキとそれからすいかですって!』
とまくしたてるように、早口で読みます。
すると子どもたちが大喜びしてくれます♪
最後は美しく生まれ変わる
という内容に焦点をあて
感動的な語りだったりする読み手もいました。
きっと、読み手すら
引き込んでしまうんでしょうね!
メジャーな作品ではありますが
おさえておきたいですね。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿