ウーギークックのこどもたち
作:坂本裕二 絵:林田秀一
死について、あらためて考えさせられる作品。
恐怖、悲しみ、人間にとって死は永遠のテーマです。
想像力があるからこそ、
余計に死を身近に感じてしまう
私たち人間は、そんな矛盾の中生きています。
子どもだって同じ。
『死ぬとどこへいくの?』
『死ぬとなんで会えなくなるの?』
なぜなんでしょう?大人になっても
きちんと答えてやれません。
この作品に出てくる怪物、ウーギークックは
病院の地下ボイラー室で、
子どもの魂を食べています。
そんな噂がささやかれる中、
ひとり、またひとりと子どもがいなくなります。
主人公るるは、そんなウーギークックに会いに行き
やめるように説得します。
るるとウーギークックのやりとりは
死について疑問を持ちはじめた
子どもとのやりとりを思わせます。
たしかにあるけれど、誰も知らない。
ウーギークックは、死への恐怖や不安
そんな気持ちを具現化した生き物なんでしょうか。
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